アトサキセブン−時代の狭間を活用する空間

静岡市内にいるときに偶然見つけたのが「アトサキセブン」でした。静岡市中心部から100mほど離れたところにあり、周りは大きなコインパーキングばかりで1ヵ所だけ更地にコンテナハウスが置いてあるスペースがあります。このコンテナこそ「アトサキセブン」でした。

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静岡市七間町ということから、七をとってセブンが由来のようです。

元々は静岡中心地の映画館が密集していた地域で昭和の時代に文化が花開いた地区とも言えますね。この場所は商店街とつながっていて、生活と文化が密接に関係していたことを表しています。

しかし、時代と共に映画館の老朽化と衰退からピカデリーの跡地はコインパーキング駐車場に、オリオン座跡地は更地となりアトサキセブンが造られています。

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オリオン座跡地には静岡市の上下水道局庁舎が建設されることが決まっています。オリオン座を壊してから上下水道局建設までの間(2012年8月11日〜2013年3月17日)、場所の活用としてアトサキセブンは地域に開かれる空間として暫定的につくられたようです。

一般的には市民の休憩スペースとして活用されたり、盆踊りや軽トラ市など毎週のように活用されているとのことです。また、中に入るとギャラリースペースになっているほか、ピカデリーやオリオン座の資料なども数多く置いてあります。

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当時の様子を思わせる模型も置いてあり、賑わいを感じることができます。

管理人@かずぞうにとって複雑な気分になりました。

文化を発信していた地が上下水道局庁舎が建設されることで、静岡市の文化が落ちてしまわないだろうか、また、現在も活気ある商店街が中心街と分断され孤立してしまわないだろうか、なぜ8ヶ月しか活用されない場で次年度につながらない夏祭りを行ったのだろうか、疑問点がいくつも浮かび上がってきました。

見た目はコンテナでカッコイイかもしれませんが、その影に進められているプロジェクトは大丈夫なのか・・・疑問符がつきます。

アトサキセブン近くの方は是非一度足を運んでみてください。

管理人@かずぞうがアトサキセブンに行ったのは真夏です。コンテナの建物は鉄板のためエアコンガンガンにかかっていましたが同じ室内でも涼しいところと暑いところがハッキリと分かれていて、体調がついていけず気持ちが悪かったです。今の時代なのでもう少しエコにしてほしかったな。


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