モザイクタイルミュージアムがある岐阜県多治見市笠原町は、モザイクタイル生産シェア日本一の町になります。その町中にモザイクタイルの歴史や資料を紹介するミュージアムがオープンしました。
建物は有名な建築設計家である藤森照信さんに依頼をしたこともあって、目に飛び込んでくる形は斬新です。広場から見る外観は、山がポッとある感じ。(左側に見える建物は公衆トイレですが、外壁はモザイクタイルが貼られていました)
ジブリの世界へようこそ!
ブロックが広がる広場からモザイクタイルミュージアムの方へ歩き始めると、すり鉢状になった芝の広場が広がります。その昔、モザイクタイルが洗面場などで使用されていたこともあり、水が吸い込まれていくイメージなのかな?分からないですが、道なりに老夫婦も若い女の子も子どもも、みんな吸い込まれていきます。
外壁をよく見てみると、土の中に色とりどりの焼き物が埋め込まれています。この輪っかは茶碗?お椀かな?なんともユニークです。
モザイクタイルミュージアムの入口も面白い形をしていて、本当にかわいい。ジブリの世界に迷い込んだような雰囲気があります。この扉は自動ドアになっているので、目の前に行くと“ウィーン”と開きます。
建物の中は1階から4階まであります。1階がホールやミュージアムショップ、体験工房になっており、2階は現在の企業取り扱っているモザイクタイルの見本などが並んでいて、リフォームなどの相談などもできるようです。3階はモザイクタイルの歴史を映像で紹介したり、昔使われていたモザイクタイルを保存、公開している展示スペース、4階は絵タイルを中心としたものの展示スペースです。
案内の方に伺ったところ、1階、2階、4階の写真撮影はOKですが、3階はNGとのことでした。
案内通りに4階から順に見ていき1階へ下りていきます。4階の展示室は床も壁も天井も白のモザイクタイルで一面貼られていて、天井に開いた穴から太陽光が降り注いで眩しい!雰囲気は新しくできた銭湯にいる感じです。
そのように思うのは、大きな壁に貼られた絵タイルの数々のせいかもしれません。(すべって転んでケガしないようにしましょう)
4階の展示スペースは屋外です。晴れた日は光が反射しますが、雨の日に屋根に開いた穴から雨が降り注ぐ展示も面白そうだなと思いました。(本当に銭湯にいるみたいに感じるのかな?)
その後、3階、2階、1階と見てまわり帰宅することにしました。展示を見るだけであれば1時間ほど、体験工房で体験コースなども行われていますので、参加すると半日くらい滞在することになるかもしれません。
ただ、建物の中にミュージアムカフェはありませんし、モザイクタイルミュージアムのまわりにもオシャレなカフェやランチできるところはありません。
モザイクタイルミュージアムへはナビが必須
モザイクタイルミュージアムのある多治見市笠原町は多治見市となっていますが、2006年に多治見市と合併するまでは土岐郡笠原町で人口も1万人ほどの集落です。笠原町の位置は、高い建物が建ち並ぶ多治見市中心部から南西にある山の麓となります。
モザイクタイルミュージアムは幹線道路沿いにあるのではなく、旧笠原町の町の中心にあり、モザイクタイルミュージアム自体はまわりにも建物が建っていることから、遠くから「あの建物だ!」と発見することも難しいです。
多治見市中心部から岐阜県道13号線を南東に進みます。途中に「モザイクタイルミュージアム」看板がいくつかありますので、見落とすことなく進み、右折をしてモザイクタイルミュージアムへ行きます。道も細く、グニャグニャしていることもあり、方向感覚を失いがちです。土地勘のない方は迷子にならないように注意しましょう!
駐車場が満車!?
モザイクタイルミュージアムはブロックが広がる広場を挟んで駐車場がありますが、駐車できる台数は10台前後と極端に少ないです。平日の昼間に伺ったときは自分が車を駐めたら満車になり、休日本当に大丈夫!?と思いましたが、駐車場は他にもあります。
モザイクタイルミュージアムのまわりには、笠原中央公民館、笠原体育館もあり、広い共同駐車場に駐車することも可能です。路上駐車などしないようにしましょう!