伊勢市の中心部で宿泊できる場所を探していたところ、見つけた宿が星出館でした。星出館は昭和元年に創業した歴史ある純和風の宿です。伊勢という歴史あるまちであっても、鉄筋コンクリートのホテルではなく、昔ながらの日本宿に宿泊できる場所は限られていて、星出館は貴重な宿です。
星出館は宿泊できる部屋が決して多くはなく、夫婦とパートさんで運営をしているB&B（小規模な宿泊施設）です。いろいろとサービスはしてくれますが、ホテル以下、ゲストハウス以上。宿泊者自身、宿泊者同士が気づいて助け合いながら宿泊する場所になります。
伊勢にある宿泊施設の中で星出館を選んだ理由は、伊勢という場所で和風の建物に宿泊したかったこと、価格が安かったこと、海外の人ともコミュニケーション取りたかったことの3つです。
管理人が星出館に宿泊した際には1名様1室の素泊まり料金は、税込サービス料込で5,900円（土曜料金）でした。伊勢は観光地であり、宿泊料金が高いところが多い中で、この価格は安いです。
星出館の館内と客室はこんな感じ
星出館の入口の引戸を開けると目に飛び込んでくるのは大きな掛け時計。この場所がロビーなのでチェックインをします。星出館の建物は2階建てで右側に階段があり、2階へ上がります。基本的に2階が客室。（チェックインをしたのが夜だったので写真は暗いです。）
ロビーへと繋がる廊下。左側は中庭で名物の水琴窟があります。廊下に椅子が置いてあり、ボーっと中庭を眺めるのもいいです。
星出館の外観の絵が館内に飾ってありました。このような感じの建物です。
館内には数カ所洗面場があります。タイルで作られた洗面場でレトロ感が溢れています。お湯を使いたいときは瞬間湯沸かし器を利用します。
客室は4畳半に床の間が付いているタイプの部屋でした。部屋によって大きさが違い、宿泊する人数により割り振られていると思います。家庭用エアコンが付いているので自分で温度調整をして快適に過ごせます。
小さな冷蔵庫もあり、購入してきた飲み物や食べ物を冷蔵しておくことも可能です。出入り口の襖には暖簾がかかっているのは、開けるとすぐに廊下だからです。襖を開けた瞬間に廊下から部屋が見えてしまうため、ある程度は部屋はかたづけておきたいところ。
1階から見た中庭です。中庭は人が歩くための場所ではなく、観賞用のスペース。
2階の廊下から中庭を見たところ。めちゃくちゃいい雰囲気です。宿泊者の多くが写真を撮っていました。
客室の場所によっては、客室へ行くために橋を通ります。一度、扉を開けて橋を渡って客室へ行くという動作が何ともレトロ。
海外の宿泊者も多い星出館
管理人が宿泊したときは、3組に1組ぐらいの割合で海外の宿泊者で、1人旅をしているバックパッカー、3人組の男友達で海外旅行をしているグループ、海外の家族でした。客室は部屋でしかなく、洗面場、トイレ、浴室（シャワー）もすべて、客室から出たところにあります。
いろんな人が廊下に出てくるので、廊下で宿泊者同士がすれ違うことも多く、海外の人とすれ違うことも多いので、そのたびにハイ！と声をかけたり、会釈したり、朝ならグッドモーニング！と声を掛け合っていました。もちろん日本人とすれ違うときは、おはようございますだったり、会釈だったり。そういう雰囲気の宿泊施設は何となくいいなと思いました。
宿泊している人の日本人、海外の方含めて年齢層は若い人がほとんどで、20代から30代が中心です。古い日本家屋のため断熱が弱く、暖房の利きが悪い点や階段の上り下りが多いことから、高齢の方はホテルに宿泊されているのかもしれません。
伊勢で夕食難民にならないように・・・
星出館は伊勢市の中心部であるJR伊勢市駅や近鉄宇治山田駅から徒歩数分の所にあります。伊勢の中心部のため星出館の近くにも飲食店はある程度あるのですが、伊勢という町全体が観光地のため、土曜日や日曜日に休業している飲食店、ランチのみ営業している店や夜19:00で閉店してしまうお店などがとても多いです。ゆっくりしていると夕飯難民になってしまう危険性が高いのです。
管理人も土曜日の18:00頃に伊勢の町を歩いたのですが、歩いても電気が付いているお店が見当たりません。洋食屋、うどん屋さん、ラーメン屋さん・・・シャッターが閉まってしまっています。開いているのは居酒屋ばかりで、飲まないのに居酒屋へ行くのも微妙なところもあり、最終的に駅前にあるお店で食べました。
事前に行きたいと思っている飲食店の営業日や閉店時間はチェックしておくのがよく、予約できるようなお店であれば予約しておくのがよいと思います。
